社長ブログ

「 日別アーカイブ:2013年06月06日 」 一覧

業務の棚卸について

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こんにちは。ハイフィット社長の吉村正裕です。

 

 

前回、『業務の取捨選択』について書きました。

今回は『業務の棚卸』について書きます。

 

 

メーカーや問屋や小売業で通常『棚卸』というと「在庫の棚卸」を指しますよね。
この時

『この商品(仕掛品・資材・原材料)は、1000個あるはず』

『実際に数を数えてみると・・・1000個』

『よし!合ってる!』

 

ところが理屈上はそうでも、実際にはそうでなかったりします。

というのも「帳簿上より実際に多かったり、少なかったり」しますし、

 

たまに「帳簿に乗っていなかった資材・包材」というものが
出てきたりするんですよ。

 

「あれ?これ・・・去年 発注してたのね?」とか

「あれ?こんなもの、もう使わないぞ?」とか・・・

 

メーカーの場合は、特に「???」というものが出てきたりします。

私は酒造会社の蔵元でもありますが・・・
昔は この棚卸だけで、1週間を要しました。

ローテクの時代でしたから・・・

当時、酒蔵と瓶詰工場と、2ヵ所の拠点がありましたので、
いちいち棚卸表の紙に赤ペンでチェック。。。
しかも電卓で計算・・・

いま、同じことをやれと云われても嫌ですし、無理です(苦笑)

今は、ハンディターミナルやPC(タブレット端末)などを用いて
省力化されていますので、こんな風景はどの会社さんでも
お目にかからなくなりましけどね・・・

話は逸れましたが・・・

『業務の棚卸』も同じです。

「いつ」 (時間帯)
「どこで」 (場所)
「誰が」 (作業者・管理者)
「誰と」 (作業者・管理者・外注先etc)
「何を」 (作業前の状態のモノや仕事)
「どのくらいかけて」 (人・金・モノ・時間)
「どうしているのか」 (作業後の状態のモノや仕事)

を洗い出していくことが重要となります。

 

ここで、間違ってはいけないのは

この段階で
『現在の業務ルールを洗い出すわけではない』

という事です。

レンホーさんの「事業仕訳」ではありませんので(苦笑)
というのも、どのような会社でも
「ルール」「慣例」「習慣」というものが必ず存在するのです。
それらを先に洗い出すのではなく、

先に 「現状業務の棚卸」が必要なのです。

要は「現在の作業」について、

“いつ”
“どこで”
“だれが”
“何を”
“どのくらい要して”
“どのように”

について、
余すところなく『把握』して『見える化』する

のが第一歩なのです。

ここの手を抜くと、後で痛い目にあう場合があるので、

まずは『可視化』『再認識』が必要なのです